何故彼らは走るのか!?基本右に進む陰鬱・薄暗・グロテスクなインディーゲー3選!!
よどんだ空気が重くのしかかる薄暗い場所に誘われる少年少女達。
彼らは各々の思惑を胸に秘め、狂気に満ちた世界をとにかく進む。
何かを探しているのか
何かを目指しているのか
何かから逃げているのか?
プレイヤーは何も知らされないまま彼らを見届ける事になる。
陰気で薄暗く、何者かの殺意が張り巡らされた世界の終着点で彼らを待ち受ける結末は…?
今回は雰囲気が最高の陰鬱なアクションインディーゲームを3選、選んできました!
他のゲームでは味わえない陰気で薄暗くジメジメした気持ち悪さMAXなゲームを是非堪能して下さい!
それではどうぞ↓
LINBO(リンボ)
モノクロのゲームデザインがかなり陰鬱さを醸し出している本作。
プレイヤーはある一人の少年を操作し、妹を救う為「リンボ」の世界を進むといったストーリーの横スクロールアクション。
「妹を救う為」というストーリーが裏設定であるが、実際、こちらのストーリーがゲーム内で語られる事は一切ない。というか、これから紹介するゲームの全てに言えるが、一切のセリフやテキストが排除されており、プレイヤーは全く知識の無い状態でこの陰鬱な世界にほっぽり出される。
なのでプレイヤーはゲームを進めていくうちに出会う敵や、風景、些細なヒントからこのゲームの世界観がどういったものなのかを考察し自力で読み取って行かなくてはいけない。
このLINBOもゲームスタートすると、少年が薄暗い森の中で目を覚ましたところでいきなりゲームがスタートする。
「妹を救う為に」という裏設定を知らなければ、彼が何を目指して進むのか一切分からない。
LINBO(リンボ)とは死後に行き着く天国でも地国でもない場所。"辺獄(へんごく)"を指す言葉だが…
こういった所から既に考察のしがいがあるんですよね。
とにかく少年を操作し、様々な仕掛けを解きながら右に進んでいく。
しかしそんな彼を待ち受けるのは様々な殺人トラップや殺意剥き出しの刺客達。
その秀逸なゲームデザインからは想像出来ないグロテスクな描写、ショッキングな体験は、プレイヤーをこの陰鬱な世界に引きずり込むだろう。
陰鬱・薄暗・グロテスクと良い所がなさそうな三拍子ですが、やりだしたらこの世界観にどっぷり浸かってしまい止められなくなる謎の中毒性を感じられるだろう。
LINBOは各プラットフォームで配信中。
是非世界観に浸ってほしい作品の一つだ。
INSIDE(インサイド)
先程のLIMBOを手掛けた会社の最新作。
こちらもLIMBOと同じく少年を操作する横スクロールアクションゲームだ。
LIMBOからグラフィックは更に向上。
平面の横スクロールだった前作とは打って変わり、今作は横スクロールには違いないが奥行きが追加され、立体的な風景を楽しむ事が出来るようになった。
LIMBOと同じくモノクロを基調としたデザインにポツンと目立つ少年の赤色のトレーナーがなんとも不気味な雰囲気を醸し出す。
このゲームも同じくセリフやテキストなどは一切無く、ゲームをスタートすると少年が森の中を進んでいる所からスタートする。
訳も分からず少年を操作し進めていくと、仮面を被った謎の男達に遭遇する。どうやら少年を探しているようなのだ(見つかるとゲームオーバー)
何故少年は逃げているのか。
何故男達は少年を付け狙うのか。
まったく情報の無いまま、少年は「何かがあった世界」を進んで行く。
様々な場所に張り巡らされた監視セキュリティ。
大量に息絶えている豚の大群。
そして、なにかに操られるように項垂れながら行進する人々…
この世界で何があったのかはゲーム上では全く語られない。
なので考察するしかないが、ゲーム制作陣はその"考察の余地"を散りばめているので考えるのがかなり面白い。
この世界の真相はプレイヤーの分だけ用意されているといった訳だ。
ゲーム終盤には想像も出来ない驚愕の展開がまっており、是非ネタバレを見ず自分の手でプレイして欲しい。
リトルナイトメア
最近最新作の"リトルナイトメア2"が発売された本シリーズ。
黄色いレインコートを羽織った小人の女の子「シックス」を操作し"異形の人間"が徘徊する船舶の中を冒険するといった内容。
今作の主人公は小人の女の子なので、扉や机など、様々な物や風景が大きく描かれており、それらをよじ登ったり狭く薄暗いダクトをライターの光で照らしながら進んだりと、小人ならではのアクションが楽しめる。
それに、前述の2作のモノクロ基調のビジュアルとは変わってこちらは多少カラフルですね。
しかし、だからといって陰鬱感が薄いのかというとそういう訳ではありません。
基本ステージはどこも薄暗く、頼りないライターの光だけがシックスちゃんの周りを照らすだけ。
暗闇から何かが出てきそうな不安感を常に感じながら進めていく事に…
LIMBO、インサイドは横スクロールアクションでしたが、今作は奥行きのあるステージを縦横無尽に駆け巡れます(基本右に進むゲームですが)
その分アクション性はかなり増したゲームになってます。
こちらの作品も例に漏れずセリフ・テキストが一切なく、シックスちゃんがこの謎の施設?で目を覚ましてからいきなり操作はプレイヤーに委ねられます。
また本作も考察がかなり面白い作品となっており、世界観がかなり複雑なモノになっています。
一回や二回のプレイだと「えっ?どゆことだってばよ?」と、世界観を理解するのは難しいかもしれません。
出てくる人間?は殺意剥き出しでシックスちゃんを見つけると襲いかかってきます。
何故彼らは襲ってくるのか?
シックスちゃんはどこに向かっているのか?
そして、この船は一体どういう場所なのか?
是非、自分の手でプレイして見届けて欲しい。
如何でしたか?
こういったダークな雰囲気ゲー、大好きなんですよね🤭
それにどれも複雑なアクションゲームでもなくシンプルな操作性で誰でもプレイが出来るので、簡単にこのダークな世界に入る事が出来ます。
価格もそれ程高くなく、各プラットフォームで簡単に手に入れる事が出来るので是非やってみて貰いたい。
それでは、最後までご清聴ありがとうございました🙇