妄想ゲームレビュー ダンガンロンパシリーズ最新作!?サイコゴシックなコロシアイ!!「悪夢会議」レビュー!
鬱蒼とした森の中にそびえる不気味な洋館…
そこに集められた15人の男女…
現れる謎の熊型のロボット…
悪意の罠に翻弄される若者…
血が流れる度に開かれる「屋敷会議」…
これは夢か。現実か。
2019年4月9日にスパイクチュンソフトから発売されたPS4専用ソフト「悪夢会議」。
ダンガンロンパのシステムを踏襲しつつ完全別タイトルとして発売されたこちらのソフトを今回は紹介していこうと思います。
タイトルだけを聞くとダンガンロンパシリーズの最新作だとは気付かないですが間違いなくそうなんです。
まずPVを観て貰ったら分かりますが出てくるキャラクターのデザインはダンガンロンパシリーズに引き続き小松崎さんが手掛けています。
そしてなによりもモノクマが登場している。
しかしその姿は目や口から血が流れている姿になっておりどこか不気味感が増しています。
何を隠そう今作はシリーズ初の18禁タイトルなのでホラー色、おどろおどろしさが強めです。
あのPVを観た時は心臓飛び出るかと思いました。ダンガンロンパが戻ってキタァァァ!!!と。
ダンガンロンパシリーズ、サイコポップ、サイコクールと続き、今作は「サイコゴシック」。どこか陰鬱とした、薄暗いゴシック調の世界観がとても良きです。
そして、前作では「希望・絶望」がテーマだったり「嘘」がテーマだったりしましたが今作のテーマは「夢」。夢がどう物語に絡んでくるのか。見物です。
~あらすじ~
主人公は「美月 琴寝(みつきことね)」(プレイヤーが操作する)高校一年の女子高生。彼女は悪夢にうなされていた。毎夜毎夜見るその悪夢は少しずつそして確実に自分を蝕んでいく。
そんな時インターネットの掲示板で見つけた睡眠障害者の募集記事。参加すれば専門家のカウンセラーと新薬の処方。さらには協力金として10万円が貸与される。
悪夢にうなされて精神が滅入っていた主人公はこれにかけるしかなかった。
ある嵐の夜。
両親の運転する車で集合場所にやってきた琴寝。
そこは森の中にひっそりと佇む不気味な洋館だった。
その中には自分と同じ年齢の14人の男女。
自分と同じく「睡眠障害」を持った男女。
夢遊病に悩まされる者、
無呼吸症候群の者、
寝言が酷い者、
おねしょが治らない者、
様々な問題を抱えた者達だ。
今作はダンガンロンパシリーズでお決まりだった「超高校級の才能」を持った高校生は居ない代わりに各々の病状でキャラ付けがされています。前作と変わらず個性的なキャラクターばかりです。全員が寝間着姿なのも見所です。
琴寝ちゃんは前作ニューダンガンロンパV3に引き続き女の子の主人公でありますが、前作赤松さんとは真逆の暗い性格です。目には不眠によるクマがあり、黒猫のぬいぐるみ(チェシャ)をいつも抱えています。凄く俺ちゃん好み。
そして何を隠そうこの黒猫のぬいぐるみの"チェシャ"がなんと今作のキーパーソン的存在になります。言わば霧切さん枠。彼女にはチェシャが喋り、動いているように見えますが他のキャラにはただの黒猫のぬいぐるみにしか見えません。つまり彼女の妄想なんですがね。行き詰まった彼女(プレイヤー)を誘導してくれるアシスタント的存在です。
さてダンガンロンパシリーズ恒例、集められた15人の前に謎の熊型ロボット、モノクマが現れてから物語は進みだします。
例の如くモノクマからコロシアイを命じられますが、コロシアイのシステムが前作とは若干違います。前作までは動機を与えられる→殺人が起こる→学級裁判でしたが、今回はまずモノクマの用意したギャンブルゲームが開かれ、そこでシロの権とたった一つのクロの権を巡って参加者達が争います。
ギャンブルゲームでクロの権を獲得してしまった者はギャンブルゲーム決着から3日以内に殺人を起こさなければいけません(殺さなければクロが死ぬ)。
勿論、クロの権を誰が獲得したかは伏せられます。そう、人狼要素があるんですね。必ず誰か一人がクロとなる状況。前作よりかなりハードな展開です。クロの権を獲得してしまったら否応なしに殺人を強要されてしまいますから。
モノクマの策略により殺人は起こってしまいます。
殺人が起きた際、シリーズに引き続き捜査時間が設けられ、その後に学級裁判改め「屋敷会議」が開かれます。
前作までの円形の立ち裁判とは変わり、長方形の会議室で着席しての議論になります。
会議中は勿論フルボイス。
そして、本作は常にキャラクターがlive2D技術でぬるぬる動く為、躍動感ある議論が楽しめます。
前作ダンガンロンパの学級裁判のシステムの大まかな部分はそのままに、より洗礼されたアクションパート、新しく追加されたシステムは議論を白熱させます。
例えば、ノンストップ議論では論破出来る黄色のウィークポイント、同意出来る青色のウィークポイントの他に赤色のウィークポイントが追加されています。赤色のウィークポイントの言葉に合う証拠をぶつけると「追論」が発生し、その言葉を深く追及するアクションパートに移行します。成功すると、新たな証拠を入手します。
他にも新しいシステムがありますが、ここでは割愛します。自分の目で確かめてみましょう。
18禁なので、シリーズ屈指にグロいです。
オシオキも夢にまつわるものが用意されていて、例えば不思議の国のアリスをモチーフにしたオシオキや、最初のオシオキ「猿夢」なんかは…この都市伝説、知ってる人ならグロさ…分かるよね?
何故15人は集められたのか。モノクマとは何者なのか?そして、忘れられた因縁の過去…全ての伏線が揃う時、この事件は大きな衝撃的結末を迎える…!!
シリーズ最高傑作、是非プレイしてみてください!!
まぁねえけどな←
全部俺ちゃんの妄想ですわ。
"妄想ゲームレビュー"だもん←
でも、スパチュンさん、良かったら採用して←